【開催レポート】スペースエントリー、世界最高峰の技術カンファレンス「Open Source Summit Japan 2025」に登壇し、次世代宇宙ロボットの構想を発表
世界中の人が気軽に宇宙開発に参加できる世界を目指すスペースエントリー株式会社（本社：茨城県つくば市、代表取締役 CEO：熊谷亮一、以下「スペースエントリー」）は、2025年12月8日（月）に虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されたオープンソース技術の国際カンファレンス「Open Source Summit Japan 2025」に参加し、当社の宇宙事業開発部マネージャー 後藤孝之が登壇いたしました。
当日は、「Applying Zephyr RTOS in Spacecraft Development」と題し、自社開発中の宇宙ロボットに次世代オープンソースOS「Zephyr」を搭載し、宇宙空間で稼働させるための技術的な取り組みについて発表を行いました。本リリースでは、当日の発表内容のハイライトをご報告いたします。
■オープンソース技術で拓く、次世代の宇宙開発
これまでの宇宙産業は比較的「閉じた」世界でした。しかし、私たちが掲げる「誰もが宇宙に参加できる未来」を実現するには、技術基盤そのものをオープンにし、参入障壁を下げていくことが不可欠です。 特に、目前に迫る民間宇宙ステーションの時代においては、施設内外で稼働する数多くのロボットやIoT機器が必要となり、その需要は爆発的に高まると予想されています。
■ 自動車・IoT分野の「世界標準」を宇宙へ
この需要に応える鍵となるのが、次世代オープンソースOSである「Zephyr」です。 Zephyrは、IoTを中心に近年では自動車やPC、エッジAIなど、高い信頼性が求められる産業で注目を浴びている最新技術です。 当社は、この世界的に普及が進む最新技術を宇宙ロボット事業へ導入することで、開発の効率化と安全性を両立し、「拓けた次世代の宇宙開発」を加速させていきます。
■ 国際カンファレンスでの評価と今後の展望
本カンファレンス（Open Source Summit Japan 2025）では、当社の事業紹介と共に、この先進的な技術実装の具体例を公開し、多くの技術者や業界関係者から高い関心をお寄せいただきました。 今後も当社は、オープンな技術戦略を通じて宇宙産業の新たなスタンダードを構築し、事業成長を加速させてまいります。
■ 登壇者コメント
スペースエントリー株式会社 宇宙事業開発部 マネージャー 後藤 孝之
今回は、以前から個人的に行ってきた技術共有活動がきっかけとなり、エンジニアコミュニティからお声がけをいただいて登壇に至りました。Open Source Summitという大舞台で、技術共有しつつこの開発をお披露目できたことを大変嬉しく思います。
現在は「宇宙 × ロボット」というワクワクする領域に、エンジニアとして日々情熱を持って向き合っています。自身の培ってきたノウハウが、弊社の掲げる「誰もが宇宙に参加できる」というビジョンの実現に、技術・方針の両面から貢献できることに大きなやりがいを感じています。
本セッションの実現にあたり、多大なるサポートをいただいた社内外の皆様に心より感謝申し上げます。
■ 概要
イベント名： Open Source Summit Japan 2025
日程： 2025年12月8日（月）～12月10日（水）（登壇日時： 2025年12月8日（月） 12:05-12:45）
講演タイトル： Applying Zephyr RTOS in Spacecraft Development
会場：虎ノ門ヒルズフォーラム
登壇者：スペースエントリー株式会社 宇宙事業開発部 後藤 孝之
公式サイト：https://events.linuxfoundation.org/open-source-summit-japan/
登壇についての詳細：https://ossjapan2025.sched.com/event/29FlQ/applying-zephyr-rtos-in-spacecraft-development-takayuki-goto-space-entry-co-ltd?iframe=no&w=100%&sidebar=yes&bg=no
■ 登壇者プロフィール
後藤 孝之（ごとう たかゆき）
【略歴】 元海上自衛隊 潜水艦乗組員という異色の経歴を持つ組み込みエンジニア。 15年以上にわたり、自動車、家電、PC、医療機器、エッジAIなど多岐にわたる産業でシステム開発に従事。 単なる試作や研究開発にとどまらず、厳格な品質基準とコスト意識が求められる量産開発の最前線でキャリアを重ねてきた点が強み。 uITRON、Embedded Linux、Zephyrといった主要な組み込みOSに精通し、現在はその知見を活かしてJAXA（宇宙航空研究開発機構）のミッション支援を行う傍ら、自社における宇宙ロボットのシステム開発を主導している。
■スペースエントリー株式会社 会社概要
所在地：茨城県つくば市千現2-1-6
代表取締役：熊谷亮一
事業内容：宇宙環境において動作するロボットの開発、及びそれらに関するサービス事業
設立：2023年6月
